北海道幸せを探す旅 『あの鐘を鳴らすのはアナタ』

【3】帯広市幸福駅・幸福のスタート地点「幸福の鐘」編

【3】帯広市幸福駅・幸福のスタート地点「幸福の鐘」編

2023年11月28日 15:19

1973年。今から50年近く前。

旧国鉄(現在のJR)の小さな駅が大ブームになりました。場所は田園地帯が広がる十勝、帯広駅から南へ20kmほどにある「幸福駅」

ブームのきっかけはNHKの『新日本紀行』というドキュメント番組で番組の中で「幸福駅」と隣に位置する「愛国駅」が紹介されると「幸福駅」と「愛国駅」という2つの縁起の良い駅名から日本全国に知れ渡りました。


幸福駅が誕生したのは、今から60年以上前の1956年。

帯広駅から80㎞ほど南に位置する広尾駅までを結ぶ、広尾線の駅として設置されました。

広尾線は当時から赤字続きの路線で、このブームにあやかり、「幸福駅」と「愛国駅」というなんとも縁起の良い駅名を全国にPRし、乗客数を増やそうと考えられたのが「愛国から幸福行き」という切符の発売でした。

「愛の国から幸福へ」のキャッチフレーズで発売された「幸福きっぷ」は大ヒットし、発売が開始された年だけで300万枚もの売り上げを記録し、更に一大ブームとなりました。

しかし、広尾線の赤字を解消するまでには至らず、1987年をもって廃線となってしまいました。

その後、2つの駅、特に「幸福駅」は観光スポットとして、当時多くの人を運んだであろう客車や駅舎が保存され、鉄道公園として整備されており、今でも毎年たくさんの観光客が訪れています。


その「幸福駅」にあるのがその名の通り「幸福の鐘」です。

見渡す限りに広がる牧歌的な田園風景や豊かな自然。昭和レトロな駅舎。

駅舎とプラットホームの間にある「幸福の鐘」は鳴らすと幸せが舞い込むと言われており、「幸福のスタート地点」として、間違いなしの鐘となってます。

更に、2008年には「恋人の聖地」にも選定され、「幸福駅」は幸せを願うカップルでますます賑わっております。

当時の駅舎(現役時代は待合室)の壁には、「愛国から幸福行き」の切符はもちろん、訪れた人の名刺や写真、カップルの幸せを願うメッセージが所狭しと貼られています。

記念にメッセージなどを貼り付けたいと思っている方は、画鋲をご持参いただくことをお勧めします。

そして、この場所ならではのイベントもあります。

毎年、4月末から11月末まで開催される「幸福駅ハッピーセレモニー」という恋人の聖地・幸福駅で、結婚式を体験できちゃいます。

(12月から3月は完全予約制)

ウェディングドレスやタキシード姿で「幸福の鐘」を鳴らし、駅を背景に記念撮影ができます。

想いを寄せるお二人の思い出作りに、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

下記の公式サイトのフォームから予約ができます。

【申込先:幸福村 】電話:090-6211-0746
 参加料:

・セルフプラン:2,000円(衣装レンタルのみ)※当日OK

・フォトプラン:3,000円(衣装、写真撮影)※当日OK
・セレモニープラン:5,290円(衣装、写真撮影&プリント、セレモニーほか)※要予約
 公式サイト :幸福駅ハッピーセレモニー

【住所】帯広市幸福町東1線

【TEL】0155-22-8600
【施設問合先】(一社)帯広観光コンベンション協会

【営業時間】特になし(売店は夏:9:00~17:30、冬:9:30~15:00 ※営業時間など時期により異なる場合あり)

【定休日】特になし

【アクセス】・帯広駅より車で約30分  ・バス:十勝バス「広尾」行きで46分、「幸福」下車徒歩約5分。

[HOMEに戻る→]